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Tony
2010年8月2日
現場教師が考える外国語活動必修化の展望
絵カードの楽しい活用法
〜「英語ノート」は食材、教員はシェフ〜
公立小学校教員
NESTS全国小学校英語公立教員ネットワーク
副代表
Tony
NESTS公式ブログhttp://blog.goo.ne.jp/koji-kouritu-eigo
レポート:小学校英語の現場から

「英語ノート」が3つの「困った」を解決

Hello readers!
小学校外国語活動が必修化になる2011年4月が、いよいよ目前に迫ってきましたね。この<高学年での小学校外国語活動必修化>は2007年8月に発表されたわけだけど、その一か月前の読売新聞、そこにこんな興味深い記事が載っていたんだよね。
その記事によると、ある地域で123校の小学校に英語活動に関するアンケート調査を実施した。そうすると97校、つまり79%、ほぼ8割の小学校が「英語活動をするうえで<困ったこと>がある」と回答したというんだ。

その<困ったこと>って何だと思う?
最も多かったのが「指導内容」と「カリキュラム」、それに次ぐのが「教材」。

さて、翌2008年度には「英語ノート試作版」が配布された。とはいってもこれは約550校の推進校のみだったんだね。全国には公立小学校が約23000校。そして、40万人の小学校教員がいるそうだ。だから、2008年度に「英語ノート」に出会えた人たちはわずか2.4%に過ぎなかった。ほぼ全部の公立小学校に配布されたのが昨年2009年度からなんだね。だから「英語ノート」が一般の教員の目に触れるようになって、まだ一年余りでしかないんだね。

これから実際に使うというところも多いので、使用した感想が活発に出てくるのはこれからかもしれないね。「英語ノート」については賛否両論あると言われているけど、今のところ現場の教員から私の耳に入ってくる声は歓迎的なものがとても多いんだね。

これは前述の約8割の学校が困ったこととしてあげたアンケート結果を反映しているんじゃないかな。つまり、「英語ノート」という「教材」が無償配布され、「指導内容」や「カリキュラム」の指針にもなっているってこと。昨年の事業仕訳でも「英語ノート」の予算が廃止にされたけど、「必要だ」という意見がたくさん出てきて、復活したことでも「英語ノート」を望む現場の声がいかに大きいかがわかると思う。

まずは、それら「英語ノート」歓迎の声に耳を傾けてみよう。
「経費削減傾向のおり、外国語活動に必要な教材等の予算確保で苦労している。その中で、『英語ノート』という全国的共通教材を全児童に無償で配布してもらえてありがたい」
「本だけでなく、音声CDや視聴覚CD-ROMまで付いているので、ALTが来ない日でも『英語ノート』の音声をネイティヴの音で聞かせることができる」
「CDは子供たちに授業で聞かせられるだけでなく、自分でも練習や予習ができる。歌などでは一部<ゆっくりバージョン>もあって、子供だけでなく英語が得意でない自分にも聞き取りやすい配慮がされている」
「指導内容やカリキュラムが決まっているので、ゼロから考えて作り出す必要がない」
「そのため多忙な毎日の職務の中で、指導案作りやカリキュラム作りに時間を取られないで済む」等々。

どうだろう、「指導内容」「カリキュラム」「教材」、これら困っていたことの3つに対して気持ちが楽になった人たちが多いと思うよ。

実際にTonyが使用しても、特に付属のデジタルCD-ROMは、大画面で全員に見せられる上に、頭出しに苦労することがなく、必要な音声が画面をクリックするだけで即座に取り出せる。大変便利なんだね。電子黒板、大画面液晶テレビ、大画面パソコンがどんどん普及しているみたい。だから、将来的に「英語ノート」のテキストの無償配布がなくなっても、このデジタルCD-ROMだけでも授業が可能だ。いやあ、子供の頃、想像もできなかったよ。おそらく漫画にも登場していなかったような授業風景が今、広がりつつあるんだね。今後電子書籍などが普及すれば、テストもそれで出来て、○つけが一瞬で全員分出来ちゃうなんて話も聞くくらいだ。

デジタルCD-ROMの話に戻ると、例えばこんな感じだね。「英語ノート1」(レッスン6 外来語を知ろう)p.38を画面に映す。4人の子供たちのイラストがある。それぞれが自分の名前と国、好きな食べ物を言う。4番目の子の話を聞いたあと2番目の子の話をまた聞きたいと思えばその子のイラストの上をクリックすればいい。食べ物も写真の上をクリックすれば、その名前が即座に出てくる。CDだとこんなに簡単に頭出しできないよね。

また、150ページほどの冊子、『指導資料』には年間35時間分の指導内容が詳細に記された指導案があるんだ。だから「指導内容が分からない」「指導方法が分からない」ということがない。
指導に自信があり「そこまで詳しい指導案を毎回は必要としない」という人にも授業の流れやポイントが簡略に示されている記述箇所がどのレッスンにも配置されているだけでなく、さらにそれ以上の指導をしてみたい向きには指導案の<発展的活動>まで記されている。痒いところに手が届く。

<語彙語法>や<文化的背景解説>のコーナーでは、「juiceは100%果物、野菜汁を主に表す」など、「そうなのか、英語のjuiceは日本語のジュースと概念が異なるんだな」と教員の知識欲まで満たしてくれちゃうんだね。