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中学2年生 Jupiter Classのレッスンの模様(2010年5月某日)

――中学生クラスのレッスンの特徴は、どのようなものですか。

粕谷 中学生は発展期です。小学生段階では、学んだパターンを使って英会話を楽しみますが、中学生段階になると、相手の返事に関連させて自分から会話をどんどん発展させていく「会話運び」ができることが目標になります。

特に、中学2年生からは、1人称に加えて、3人称で話すことが増えていきます。例えば、自分の住んでいるところ、興味のある音楽、お薦めの本などについてです。世界の同世代とトピックを共有できるよう、雑誌教材も使います。

中学生は、日本語でなら言いたいこと、言えることがたくさんあるのに、英語でだとその一部しか言えないもどかしさの壁にぶつかる年齢です。その日本語と英語のギャップを埋めるために、語彙と会話パターンを増やしながら、英語で言える部分を頭の中からチョイスして発話していく訓練もします。

教室風景


レポート:小学校英語の現場から

この日のレッスンの大まかな流れ(100分/日本人講師1名、ネイティブ講師1名)

<ネイティブ講師によるセッション>

(1)ネイティブ講師Brendyn先生の指示で、生徒どうしでインタビューし合い、foods, animals, hobbiesの好きなものを2つずつリサーチし、一人ずつ成果を発表する。
(2)今日が初対面のBrendyn先生に生徒が質問。その後、先生について分かったことを発表する。
(3)Brendyn先生に対し、生徒が一人ずつ自己紹介(名前、年齢、住んでいる場所、好きなことなど)。Brendyn先生がそれを受けて生徒に質問し、会話を発展させる。
(4)生徒が2人でペアを組み、Brendyn先生に次々と質問する。回答に応じて、生徒はコメントを返したり、関連する質問を重ねたり、自分について話したりする。
(5)Brendyn先生から生徒に質問。
※ ネイティブ講師は、メインの常勤アメリカ人講師の他に、イギリス、オーストラリア等の出身の講師にも来てもらい、文化面、言語面での違いに触れさせることもあります。

<日本人講師によるセッション>
(6)雑誌教材Crownを使い、英文を読み、主旨を把握する。
(7)“Which sentence is the most important to you?”などの粕谷先生の質問に、生徒が答える。
(8)読んだ記事のテーマに沿って、英語で自分について話したり、意見を言う。
(9)Speech Navigator 2 のUnit 2 People around Meを使い、身近な人たちについて話す7文のキーセンテンスを発音練習(宿題としても予習済み)。
(10)一人ずつ担当を決めて暗唱。担当の文をどんどん変えていき、くり返し練習する。
(11)キーセンテンスを参考に、ペアでQ&Aをしたり、テキストの役を演じて会話を練習。
(12)これまでの内容をふまえ、自分に当てはめて書く練習。

レポート:小学校英語の現場から

取材者の感想
生徒達はBrendyn先生と今日が初対面でしたが、レッスン前の休憩時間からBrendyn先生と英会話を楽しんでいました。

「自己紹介を考えてきなさい」という宿題は指示されていなかったのに、どの生徒もスラスラと自己紹介していました。粕谷先生いわく、「その程度のトレーニングは小学生のうちからできています」とのこと。

(4)の「ペアでBrendyn先生に質問」のねらいは、上手な会話運びで話題を広げる練習。「質問/コメント/関連質問/自分について」の4項目で、生徒の発話の数をポイント化して合計点を競うというゲーム要素を盛り込んでいます。こうした会話運びのスキルは、mpiの英会話教材QA-200を使ったトレーニングがベースになっているそうです。

“I like natto and yogurt.”と言った生徒に対し、Brendyn先生は“Do you mix them?”とユーモアたっぷりにツッコミを入れて生徒の爆笑を誘うなど、思春期でシャイになりがちな生徒のやる気を上手に高めていました。

(6)雑誌Crownを使った読解でも、(9)Speech Navigator 2を使った会話練習でも、「『自分ならどう言うか』を考えて表明する自己表現が目標」(粕谷校長)。生徒達は英語力のみならず、「考える力」「表現する力」をも養っているんですね。

Brendyn先生のコメント
Brendyn先生生徒達とは初対面でしたが、彼らがナチュラルな英語を話すことに驚きました。コミュニケーション能力のベースが既に築かれており、自分の情報や思いを表現する力がありますね。グループの前で話す自信も身についています。その表現力は将来とても役立つはずです。発音も正確でした。フォニックス学習のおかげでしょう。誰も日本語を話さなかったのも素晴らしい点でした。Only Englishのレッスンの成果ですね。



担当講師・粕谷みゆきからひとこと
粕谷みゆき思春期と反抗期の中学生は、「英語だけのレッスン」への気持ちの切り替えが難しい頃ですが、「自分なりの表現」が爆発的に膨らむ貴重な時期でもあります。毎回のレッスンで、Only Englishへうまく誘導し、自己表現を引き出すよう心がけています。今日は、Brendyn先生への質問コーナーで、宿題で質問文を準備してきた分、考える前にすぐ次の質問文へと移る傾向がありましたが、私がヒントを出すと、掘り下げた質問が出てきました。今後も様々な工夫で生徒の会話を発展させ、中身を深めていきたいと思います。

粕谷みゆき Profile
慶応大学文学部英米文学科卒、高校生の時にAFS奨学生としてアメリカの高校に留学。株式会社mpi勤続20年、現在、mpi English School 本部校校長、mpiカリキュラム制作担当、J-SHINEトレーナー講師、mpiセミナー及び公立、私立、民間学校指導者研修講師、文部科学省主催「英語が使える日本人」の育成のための英語教員研修講師などを経験。mpi教材及び他社の教材制作にも携わる。