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愛知県春日井市立神屋小学校 教諭 加藤拓由
2009年3月2日
キレイごと抜きの現場報告
小学校だから!できること 第7回
マイナスから立ち上がる担任たちが
日本の子どもの未来をつくる 【後編】
愛知県春日井市立神屋小学校
教諭 加藤拓由
レポート:小学校英語の現場から
かくいう私も、自分の苦手な教科の指導は、今でも冷や汗をかきながら、指導書とにらめっこをして、教材研究にもいつもよりちょっと多めに時間をかけて、授業はいかにも自信たっぷりの表情で進めるということがあります(笑)。

どうか、小学校の先生方の持っている宝物を信じて、英語活動の授業にも積極的に取り組んでみませんか? 数年後には、「あのときの騒ぎはいったい何だったの?」と思えるくらい自然に、日本全国の小学校で英語活動の授業が行われている様子が想像されます。

名もなき教師の地道な努力が
日本の未来をつくると信じて

加藤 お断りするまでもなく、私の実践は決して先進的なものでもなければ、皆様に披露できるような立派なものでもありません。ごく一般の地方の公立小学校の教員が、見よう見まねの手探りで実践している途中経過をお話したにすぎません。

また、春日井市や本校の取り組みとしても、正直なところ、全国の平均的なレベルを超えているとは言えません。いや、むしろ、周囲の市町村の方がどんどん進んでいる中で、わが市は出遅れている感さえあります。それでも、この度、MPIのご依頼があって、以上のようなお話をさせていただいたのは、次のような理由からです。

児童英語の学会や教育雑誌などで紹介される実践は、どれも時間と労力をかけたすばらしいものばかりです。私はそれらを非常に貴重な教育的財産だと思っています。

しかし、来年からやっと重い腰をあげて英語活動に取りかかろうとしている日本全国の小学校のほとんどは、まったくゼロに近い状態、いや、誤解を恐れずに言うならば、「英語活動なんていらない」というマイナスの状態から出発するところが多数派なのです。

私は、この大多数の後発組の学校の先生たちが、英語活動にどのようにかかわっていくかで、日本の小学校英語活動の未来が大きく変わってくるのではないかと思っています。

様々な批判を浴びている現在の日本の学校教育ですが、私は明治以来多くの一般市民に、標準的な学力を身につけさせ、世界で通用する文明国家を築かせた日本の学校教育は、どこの市町村にもある、ごく一般的な各小学校の先生たちの地道な取り組みがあったからだと確信しています。

少子化、高齢化の時代を迎え、ますます先細りになっていきそうな日本の未来を少しでも明るくしていくために、私たち大人にもすべきことがあります。

そのひとつが、市井で暮らす日本のごく普通の若者たちが、義務教育を終えるまでの間に、同年代の世界の若者と気持ちを伝えあったり、必要なときには自分の立場をしっかりと主張したりできるように、導いていくことではないでしょうか。

その扉をあけるための最初の鍵が、小学校の英語活動にあるような気がしてなりません。そして、その扉まで案内できるのは、子どもたちのそばにいる私たち、ごく一般的な小学校の担任たちなのではないでしょうか。