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愛知県春日井市立神屋小学校 教諭 加藤拓由
2009年3月2日
キレイごと抜きの現場報告
小学校だから!できること 第7回
マイナスから立ち上がる担任たちが
日本の子どもの未来をつくる 【後編】
愛知県春日井市立神屋小学校
教諭 加藤拓由
レポート:小学校英語の現場から
自分も小学校の教員になってはじめての頃は、「どうして一人でこれだけ多くの教科を教えることができるのか?」と不思議でしかたありませんでした。しかし、やがて、小学校の先生方が持っている素晴らしい宝物に気付きました。

小学校の先生方は、非常に研究熱心です。また、自分たちが研究開発した教材や指導法、教具などを、いろいろな人が共有して使えるように公開している方が多いように感じます。あれだけ多くの教科を、効率的に、しかも効果的に教えるようにするためには、ある程度、指導方法の「法則化」が必要になってくるからでしょう。

小学校の各教科には、多くの先生方により、とぎすまされ、磨かれた「指導方法」「教材」「カリキュラム」の三種の神器がそろっています。それらを効率的に研究・追試することで、誰でも、どんな教科でも、ある程度のレベルまでは、指導ができるようになります。

さて、英語活動でも、いろいろな先進校の取り組みや、『英語ノート』の完成によって、「指導方法」「教材」「カリキュラム」の三種の神器がほぼそろいつつあります。あとは、これを実際に使ってみて、自分にあったスタイルにあわせてアレンジすれば、年間35時間をクリアーすることはそれほど難しいことではないように思います。

「それでもまだ納得がいかない」という先生方には、このような喩えはいかがでしょうか。

英語は音楽の授業に似ている

加藤 私は恥ずかしい話ですが、音楽が苦手で、ピアノはほとんど弾けません。それでも、小学校では音楽の授業をしなければなりません。これは、英語が苦手な先生が、英語の授業をしなければならなのに状況が似ています。

どうしてもピアノが弾けないならば、音楽CDをかけて合唱や合奏の指導をすることも可能です。英語の授業でも同じことで、どうしても英語が話せないなら、CDをかけて “Please listen.” と一言添えればいいのです。

それでも、どうしてもピアノ伴奏が必要だと言う場合には、電子オルガンなどを使って片手で簡単な伴奏をするくらいなら何とかなりそうです。同じように、英語の授業でも、ティーチャー・トークの最も基本的なものを限定して覚えれば、なんとか授業を進めることができます。

「教室には英会話を習っている子どももたくさんいる。帰国子女だっている」という声も聞こえてきます。しかし、音楽だって同じではありませんか。小さい頃からピアノを習っていて、先生よりピアノが上手な子どももたくさんいるはずです。でも、そんな子どもたちも、音楽の授業では、教科書の唱歌を歌い、リコーダーの練習をするのです。

小学校の音楽は、世界で通用する一流のピアニストを養成するための授業ではありません。音楽の楽しさを知り、生涯にわたって音楽を気軽に味わうことができるような、意欲や態度を養成するためのものです。
英語も同じです。小学校の英語活動は、何もネイティブ並のナチュラルな会話ができることを要求しているわけではありません。日本語以外の言葉を学ぶ楽しさを知り、外国の言語や文化に興味・関心を持てるようにするための時間です。