キレイごと抜きの現場報告 小学校だから!できること 第7回|英語教材、英語教室(子供向け)ならmpi

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愛知県春日井市立神屋小学校 教諭 加藤拓由
2009年3月2日
キレイごと抜きの現場報告
小学校だから!できること 第7回
マイナスから立ち上がる担任たちが
日本の子どもの未来をつくる 【後編】
愛知県春日井市立神屋小学校
教諭 加藤拓由
レポート:小学校英語の現場から
様々な人種が入り交じるシンガポールならではの、ありふれた光景のように感じるかもしれませんが、私はかなり強い衝撃を受けました。肌の色の違う仲間同士が、英語という共通の言語で、物理というある課題に熱心に取り組んでいる姿勢に、胸を打たれたのです。

日本の中高生も、マクドナルドで寄り合いを開く姿を見かけますが、だらしない格好で他愛のない話をダラダラして、挙げ句の果てはテーブルやその周囲を汚すだけ汚し、平気で帰っていく姿が目に浮かびます。

私はもちろんここで、英語を勉強すればマナーが良くなり、勉強ができるようになると言っているのではありません。

自分とは考えや見かけも違う仲間とも、分け隔てなく、自由に意味のある議論ができ、自分としての考えもきちんと表現できること。そして、いっしょに何かの課題解決に向けて協力しあえることの大切さを強調したいのです。

松香洋子先生がこんなことをおっしゃっていました。
「今の若者はサービス精神が足りないの。みんなの前で誰かが笑い話をしたら、あまり面白くない場合でも『おもしろい!』と言って笑ってあげるのが国際的なマナーなの」
その通りだと思います。

小学校英語で世界に通用する「KY」の力を

加藤 今の子どもは、よく「空気が読めない」という意味の「KY」という言葉を使っておとなをからかいます。まさに私は、英語活動のなかで、子どもたちに、「KYだぞ! 空気ぐらい読めるようになろうよ!」と言いたいのです。

英語活動では、空気を読む力がとても大切です。相手が何を言おうとしているかを、言葉だけでなく仕草、表情、その他の情報から素早く読み取らなければなりません。そして、それがわかったら、相手が必要とする情報を、相手の状況に合わせて言ってあげないといけません。
友達が「私、髪を切ったんだよ」と言う前に、「髪切ったんだ。カワイイじゃん」と自分から言って、相手を喜ばしてあげるのが大切なのです。

陰でコソコソと「あの髪型ダサクねぇ!?」と悪口を言ってニヤニヤ笑うのは、広い世界では間違った対応であることに気付いてほしいのです。

世界同時不況のパンチが、日本の経済にもボディーブローのようにズンと強烈に効き始めています。今のままでは、ハングリー精神旺盛な近隣のアジア諸国の若手ボクサーと、環境の整ったジム育ちの日本の若手が同じ経済のリングで戦ったとき、戦況は早々に予想がつきます。

沈滞した日本の経済を活性化し、日本の若者が世界で互角に渡り合えるようにするために大切なのは、流暢な英語が話せるかどうかといったスキルだけではありません。自分とは生まれ育った環境も言語も違う相手を前に空気を読む、KYの意欲や態度をどう育成するか。そのカギを握るのが、これから始まろうとしている英語活動ではないかと思います。