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  英語活動で、自分を好きになるきっかけを。第4回

香川県綾歌郡綾川町立羽床小学校
教諭 横田由香

聞き手・編集部

●子ども達の心をほぐし、協力関係や積極性を育む英語活動の力。
編集部(以下、編)
英語活動のメリットや、英語活動で子ども達が変わったと感じていらっしゃる点があれば聞かせて下さい。

横田 私がこれまで英語活動の時間を大切にしてこられたのは、子ども達のプラス面での変容を目の当たりにしてきたからです。英語活動には子ども達を勇気づける力があります。とはいえ、その力を生み出すためには、子ども達への英語を通したアプローチの仕方が重要です。以下、私の経験をご紹介します。

 英語活動が学級にもたらす大きな力を初めて感じたのは、今から 6年前のことです。5年生での英語活動の時間でした。当時の私は、集会でも体育の時間でも、整列する時に男女の間に1メートルもの距離ができることに悩んでいました。表だった喧嘩や無視はないものの、男女の仲が冷めていて、目に見えて大きな溝ができていたのです。このことをJTEの先生にも事前にお話しました。何とか男女が協力し合える元気なクラスにしたいと……。

 それから英語活動の授業が始まり、 JTEの先生は、子ども達にこんな言葉をくり返しかけて下さいました。「失敗してもいいのよ。失敗を恐れないでどんどんチャレンジしていくことの方が大事」。先生はその言葉通り、どんなに小さな声でも、少しでも自分から言おうとしている子をすかさず見つけては、子ども達の前で称賛して下さいました。それまでの私は、「もっと大きな声が出るでしょ。聞こえないよ!」なんてプレッシャーばかりかけていたように思います。また、学習のふり返りの場面においても、JTEの先生から、「できなかったことを書かせるのではなく、少しでもできたことを書かせていきましょう」というアドバイスをいただき、子ども達が輝き始めました。

 今でも心に残っている印象深い出来事があります。税関ゲームをした時のことです。旅行者が立ったまま、座っている税関職員と簡単なやりとりをする場面でした。旅行者役のある大人しい女の子が、座っている税関役の友達の目線に合わせて、自分も座って会話をしたのです。 JTEの先生が普段から「アイコンタクト」を意識づけてくださっていたので、真面目な彼女はどうすればいいのか考えたのでしょう。ゲーム後その児童の行動をJTEが取り上げて、きちんとほめて下さいました。それから彼女は何事に対しても前向きになっていきました。ほかの教科の学習でも、自分から手を挙げて発表できるようになりました。また、グループ活動も積極的に取り入れていった結果、気がつけば、自分のグループの仲間を励ましたり、助けたりする自然な協力ができていました。

 これは英語活動がもたらす大きな力のひとつです。他教科ではなかなか味わうことができないでしょう。なぜなら、特に本校のような小規模校では、クラス替えもなく、子ども達の意識の中で序列が決まってしまっているからです。しかし、英語となるとみんなスタートラインは同じです。みんな分からない。でもみんな知りたいから、分かろうとしてよく聞く。そして気がつく子が必ず出てくる。一人が気づけば、みんながその子の言っていることを聞く。こうして支えあう雰囲気ができてくるのです。

 このことと同じような出来事が、 2年生を担任している時にもありました。普段は絶対に自分から手を挙げるようなことはしない女の子がいました。自分に自信がない子だったのです。だから友達にも自分から「遊ぼう」と言うこともできず、休み時間はいつも担任にくっついているような子でした。ある英語活動の時間、 Brown bear, Brown bear, what do you see? の絵本を使った学習で、「○○ちゃん、○○ちゃんwhat do you see?」とチャンツ形式でどんどん指名してみんなで言っているうちに、私はその子が言いたそうにしていることに気が付きました。そこで、すかさず一人で言わせてみました。すると、大きな声で自信たっぷりにみんなの前で言えたんです! アウトプットを焦ってはいけませんが、この時ばかりは、「いける!」と思いました。やはり彼女も英語活動の時間をきっかけに発表回数が増え、どんどん自分に自信をつけていき、自分から友達に「遊んで」と言えるまでになりました。

こうしたことから、英語活動は子ども達の心をほぐすのにも有効であることを、私は自分の体験から学ぶことができました。以下、子ども達の日記と作文を紹介します。子ども達の素直な感想です。ご覧いただいて、「英語活動の力」を感じていただければと思います。