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報告日:2007年12月21日
広島県安芸高田市立教育委員会(小学校13校)


MPI講師 武田時子

【安芸高田市について】
平成16年6つの町が合併され誕生し、人口約33,000人、広島市の北に位置するところにあります。児童数は学校によって随分異なり、小規模校は25名、大規模校は379名(平成19年度)となっています。

【これまでの歩み】
市内13校で同じ内容の英語活動に取り組み始めたのは平成18年度からです。それまでは、ALTと一緒に、各小学校で独自の英語活動を進めてきていました。活動年数も6年から2年とばらばらでしたが、小学校での英語活動が必修となることを見越し、先進的に取り組みを始めました。この英語活動を円滑に定着させていくために、教育委員会に国際理解講師の方が配置されました。(「あきたかたトピックス)より)

1.18年4月に第一回全体研修会が開催 松香洋子講演
英語教育における世界の状況、日本の状況、子供が活躍する英語活動とは?などについて話し、MPIが提案する小学校英語活動の年間指導計画(1年目)、6年間の指導計画、カリキュラムの3要素(指導目標,指導方法、指導内容)などの資料を13校の全教員に配布。

2.春季教員研修会を13回開催(5月から7月までの間にMPI講師が、各小学校に出向く)
研修テーマは「安芸高田市1年目カリキュラムに沿った指導法について」
その間国際理解講師の方が各小学校を訪れてALTとteam teaching をして教材の使い方と実際の授業に参加され、各小学校の教員を指導されてきました。

3.8月に第2回目の全体研修会を開催
テーマは「学級担任がすすめる小学校英語活動とは〜発音と文字の関係について」

4.10月から11月にかけて地域ブロックごとに研修会を3回開催
3校でHLTとALTによる公開授業、並びにその後の研究協議会が行われました。4月から突然始まった英語活動に戸惑いながらの半年の結果の発表でしたが、先生たちのご苦労も多く、質問もたくさんありました。「英会話たいそう」が児童も先生もなかなか踊れない、英語だけの授業は難しい、ジェスチャーが少ない、声が小さい、team teachingでもALTに頼ってしまうなど不安材料満載の日々でした。教材に慣れなくて困っていらっしゃる先生がいらっしゃる一方で、日本語を使わないように心がけ、担任主導を目指して、指導案をALTと一緒に作っているなど、頼もしいお話も聞けました。また、子供たちは楽しんで英語を使おうとしている、修学旅行で外国人の前で「英会話たいそう」を躍って見せた、と言ううれしい報告もありました。高学年では意味の解らないことをやりたがらない、などの悩みもあり、1年目は波乱に富んだ、しかし開拓的な研修会でした。モジュールの時間をしっかり活用している学校では子供たちの活躍も盛んで学習発表会でスキットを組み立てて披露したのには驚いたと言う報告もありました。最後の研修会ではALTの協力を得ながら、担任主導の英語活動が展開されていて感激しました。

5.2月に第3回全体研修会を開催 松香洋子講演
テーマは「来年度に向けて学年別取り組み指導〜発音と文字の関係について」

【2007年度実施研修会】
8月9日  ALT 研修会 テーマ「 2 学期以降の使用教材についての演習」
国際理解講師の方の 1 年間の努力もあり、 ALT と担任の先生方の Team teaching や MPI の教材に対する理解も進んできました。

8月24日 全体研修会 テーマ「2年目における学年別の指導について」松香洋子講演
日本の習慣を英語に直してするのでなく、教室の中で異空間を作り子供たちに人工的に英語を体験させる、英語を使って遊ばせるなど2年目だからこその話をしました。異文化ショックを超えて先生も子供たちもその中で、違う自分を演出することが出来る、と言う松香洋子の熱い思いをお伝えしました。

11月22日、29日、12月6日 低、中、高学年別対象の研修会
授業参観と研究協議会とミニ研修会
低、中、高とどの学年の研修会についても共通して言えることがありました。

1. 授業の構成が定まってきた。
Greeting(leader が出てきてすすめる)、Songs and chants、 英会話たいそう、絵本を基本に各学年の特徴を出した授業案で構成されていた。
2. 担任主導の授業で、出来るだけ英語を使って進め、子供たちもその指示に従って活動をしている。
3. 英会話たいそうは先生が楽しそうに踊ることで、子供たちも大きい声で明るく踊っている。
4. 授業の流れがとてもスムーズに行く場合とそうでない場合があるが、ゲームを入れることによって流れが停滞してしまうこともある。
5. 子供たちの私語を少なくする工夫が随所に見られた。担任の先生が普段の子供たちの様子を把握し、日本語で話す時間をなるべく与えないような授業案の組み方が大きく影響している。
6. 1年目より、先生方は自信を持って指導にあたっていらした。中には先生が英語活動中ははじけて英語だけを使い、子供たちもそれ以上にはじけて楽しんでいた。Hi-Bye Englishのビデオを参考に”Gono(郷野小学校)English Studio”というビデオを作られ、教室から抜け出して英語を使おうという意欲を示された元気のよい先生もいらした。
7. 3回とも英会話たいそうをMain Topic とした授業。先生方も英会話たいそうのよさを次第に理解されてきていることを実感した。各校で子供たちが座ってビデオを見ている場面が多く見られたので、全員で立ってビデオと一緒に歌って踊る、リズムに乗って体を動かす、リーダー数人をクラスの前に立たせて、互いに向かい合ってうたって踊るなど、子供たちが主体となってできる英語活動を今後も展開していかれることを提案。

【今後の課題】
3年目を迎えるにあたって、更に求められることも出てきますが、基本的にはMPIから提案している6年間のカリキュラムに沿ってすすめていくという強い柱があります。それを基本に各小学校で事情にあった、個性のある英語活動が行われると思います。子供たちの英語を使ったコミュニケーション力向上と共に担任の先生方の英語活動指導の自信も格段の進歩が見られることでしょう。とても楽しみです。

【2年間の研修を担当して】
どの小学校も広島市内から車で1時間ぐらいの所に位置しています。四季折々の美しさの中を訪問させていただきました。本当に小さいかわいい小学校もあります。映画の中に出てくるような校舎の中で勉強している子供たちがいます。学校に着くと、子供たちが寄ってきて“Hello! What’s your name?”とにこやかに話しかけてきます。MPI講師が小学校に出向いて研修をするというシステムのよさを感じます。先生方には学校にいながらにして、小学校英語の指導法を学んでいただく事ができます。そして即、それを使って明日からの授業に生かしていくことができます。また安芸高田市にとってとても頼もしい国際理解講師の方が細かく指導のアドヴァイスをされている功績は大きく、2年間の成果として授業にもそれは表れています。先生方との交渉や、ALTへの生活面を含めてのお世話など本当に一生懸命かかわってこられました。安芸高田市の子供たちが未来に向かって羽ばたいていけますよう祈っております。