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研修日:2007年10月22日(月)、23日(火) 東京都利島村立 利島小学校 訪問記4

MPI講師 野田まゆみ

★ここではMPIの小学校英語活動の理念に賛同いただき、MPIに教員研修等を依頼していただいた主な市町村・学校の情報をご紹介していきます。

※この情報は東京都利島村立利島小学校の許可を頂いた上で掲載しています。

MPI 講師 野田まゆみ


平成19年度 第3回目訪問

10月22日(月)
前夜10月21日(日) 竹芝桟橋22:00発 大型船カメリア丸に乗船  大島経由で利島へ出航
船に乗っているのを忘れてしまうような穏やかな海。 特2等333番の自分の寝床を見つけ、カーテンを引いたら、そこはもう一人だけの快適な?空間。薄いマット敷きのベッドに横になり、しばらくして眠りに落ちた。と、言ってもやはり熟睡は難しく、何度か夜中に目が覚めた。しかし、昨年初めて大型船を利用した時に比べれば、大分慣れてきて様子もわかり、気分的には落ち着いて過ごした船上での一夜。
翌朝6時には大島着、その後利島に向けて出航。大島を出てからはなぜか、ゆらゆらと揺れ始め、ちょっと不安に・・・。昨夜は利島に着くか着かないかの保障のない条件付出航ではなく、通常の出航。絶対に利島には接岸するはず。でも、船は確かに揺れている。大丈夫かな・・・。不安は募る。いやいや、大丈夫!と何度も自分に言い聞かせて1時間余り。 7時40分にようやく無事利島着。
(潮流の関係で、大島―利島間はいつも揺れる、と利島小学校の先生に教えて頂いた)
副校長先生のお迎えで今回の宿、利島館(利島唯一の旅館)まで行き、先ずは朝食を取り、その後しばらく部屋で休憩。窓からは太陽に照らされて輝く秋の海が一望に見渡せる。暑くもなく、寒くもなく、心地よい風が吹き込んできてくる。
一休みして、12時過ぎに学校へ。3、4年生の子どもたちと給食。
献立: さばの味噌煮、きんぴら風レンコン&にんじん、わかめと豆腐の味噌汁、ご飯、ミルク

【モデル授業】 13:40-14:25
1年生〜6年生 計10名の合同授業
HRT(学級担任)とJTE(MPI講師)によるTT、 器材担当の先生が一人
  • HRTがHi! How’re you doing? →児童はHi!  Pretty good.
    ♪Hello song ジェスチャーを付けて全員で元気良く歌う
    What’s the weather like today? →It's sunny today.
  • #10 ♪Seven Steps
    1~7の数字カードを黒板に貼り、数字の練習。全員で輪になってCDに合わせて歌うく
  • #8 ♪Head Shoulders
    ビデオを見る
    CDに合わせて、体でリズムを感じながら歌えるところから歌う
  • 英会話たいそう #7
    DVDを見ながら歌って踊る 絵カードでジェスチャー/表現練習
    DVD Skit Time 二人の会話を見る 2グループに分かれて掛け合い練習
    もう一度DVDを見ながら歌って踊る
  • 絵本 From Head to Toe
    CD#3 を聞く I can do it. と言いながら、動作をつける
  • 1-10 Wow game
    全員で輪になる 先生達とやってみる 何度かやるうちに児童もやり方を理解していく
  • ♪Good-bye song

【授業の感想】
  • one〜sevenの発音練習では、three、five、six、sevenなど子どもたちはすぐに正しい音をキャッチして、一生懸命真似て言おうとしていた。Sixとシックスを対比して聞かせてみると、その違いに気がついていたようだ。
  • 今回初めての♪ Head Shouldersもすぐに動作を付けながら歌い始めていた。
  • 9月に導入した英会話たいそうの#7も大分慣れてきて、DVDと同じように全員がさっと床に座りスタンバイ。前回より自信をもって上手に歌いながら踊っていた。特に4年生男子の絶妙な足の動きには一同びっくり。皆の声も良く出ているし、英語も滑らかに言えている。 Oops! では一段と声もジェスチャーも大きくなる。
  • 表現を良く覚えていて、絵カードを見ながらの掛け合い練習も無理なく、タイミングよく言えている。
  • 1-10 Wow game 高学年児童はすぐにやり方を理解していたが、低学年は最初は戸惑い気味。数字をつっかえて言えなくなる児童には、周りの児童が教えてあげていた。何回か繰り返す内に、タイミングよくWow!と言えるようになり、皆から拍手と笑が起こる。

【教員研修】 14:45-16:15
2学期、3学期の授業案にある歌、絵本、アクティビティの紹介と練習
[実習 1] うたとチャンツ Songs and Chants 1より
・ The Hokey Pokey    ・The Days of the Week    ・The Months of the Year
・We wish you a Merry Christmas
[実習 2] 英会話たいそう #8
DVDを見ながら、全員で歌って踊る
Hi! で始めて、Bye!で終わる簡単スキットの紹介  既習の表現をそのまま使って、会話のやりとりの体験
[実習 3] 絵本
Bears in the Night
[実習 4] ゲーム活動
トラストゲームの中から数字、体の名称に関するゲーム
・ Say what I say   ・Do as I do/Do the opposite   ・Step in/Step out/To the right/To the left
・People to People (Body parts Activity)    ・Lucky Seven Number Challenge
[実習 5] 「みんなでフォニックス」の紹介と使い方 高学年用来年度教材
Phonics Alphabet に入る前に、歌やゲームでAlphabet の名前、大文字/小文字に慣れ親しむ
その後で、DVDでフォニックスを視聴したり、絵カード/ポスターを活用してアルファベットの音に慣れ親しむ
「みんなでフォニックス」のコンセプト、各ページの紹介
コミュニケーションを大切にしながら、英語の音の違いを聞き分ける、声に出して言ってみる
英語の発音と文字を結びつける

【茶話会】 16:30-17:30
研修終了後に校長室で、先生方と談笑。手作りのチーズケーキなどをご馳走になる。
一人の先生より:19日の江戸川小学校の研究発表会に参加した。全学年の授業を参観。6年生の先生は英語でALTと会話をしながら進行していて、すごいと思った、英語を話すことができれば、ALTともうまくコミュニケーションが取れるので、授業の進行もスムーズにできる。とてもうらやましかった。
校長先生は出島されていてお留守。中学校英語科の先生と1年生の先生も都内での研修のために今回の研修には欠席。
茶話会後に翌日の1時間目の授業の打ち合わせをしている内に、すっかり日は落ちていた。神社の境内を抜けて、暗くなった夜道を利島館へと帰って行った。6時過ぎから夕食。翌日に備えて、早めに就寝。

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10月23日(火)
【授業参観】
8:50-9:35
授業者:HRT 2名によるTT オーディオ係りの先生1名
  • 6年生の児童が英語リーダーとして前に立ってあいさつして始める
    Hi! How’re you doing?   Hi! Pretty good.  What’s the weather like today?
    It's sunny today.  ♪Hello song
  • #8 ♪Head Shoulders
    CDに合わせて、動作をつけて歌う
  • 英会話たいそう #7
    ・ DVDを見ながら歌って踊る
    ・ Practice Time を見ながら、ジェスチャー/表現練習
    ・ Skit Time 二人の会話を見る
    ・ 2グループに分かれて掛け合い練習
    ・ もう一度DVDを見ながら歌って踊る
    ・ Hi!で始めて、Bye!で終わる簡単スキットの紹介 T1 → T2で見本を示す
      Hi! Hi!
      What time is it? It’s 11:15.
      Thank you. Bye. Bye.
      皆で練習した後、Any volunteers? で自分から手をあげた二人が前に出てスキット発表
      3組の児童が次々に発表
  • Ham Chants
    CDを静かに聞く CDに合わせて皆で言う×2回
    高学年はすぐに声を出して言うが、低学年児童たちは戸惑いがちな様子
  • 1-10 Wow game
    全員で輪になる  5、6回繰り返す だんだんとタイミングよく上手に言えるようになっていく
  • 絵本 From Head to Toe
    CD#1 を聞きながら I can do it. と言いながら、動作をつける
  • ♪Good-bye song

【授業についてのアドバイス、コメント】 10:25-10:45
■良かった点
  • 6年生児童がEnglish Leaderとして上手に英語であいさつし、堂々としていて良かった
  • 子どもたちは皆楽しそうに声を出して、英会話たいそうを歌って踊っていた。最後の馬とびの場面のジャンケンも今回は英語でRock, scissors, papersと言いながら、楽しんでいた。
  • 絵カードの表現当ての時に、1年生の児童 が ”I don’t like this.”と上手な英語で答えていた。
  • 数字の言い方などを含め、子どもたちの発音が良い。
  • T1の先生は終始笑顔で英語だけで授業を進め、各活動ごとの指示が明確でわかりやすかった。
  • T1が英会話たいそうの既習表現を何度か実際の場面でも使かっていた。最後の絵本読みで絵本を用意するのを忘れてしまい、思わず ”I forgot my book.” それに対して、もう一人の先生が、すかざず、”You can use this one.”と言いながら、絵本を手渡されていた。
  • 初めて聞くハムチャンツの時に、T1,T2 共に子どもたちの前に立ち、楽しそうに体でリズムを取りながら、リピートする見本、タイミングを見せていた。

■今回の授業についての提案
  • ♪Head Shouldersの時に、shoulders, knees, toes, eyes, ears 複数部分の言い方があいまいであった。
    sが付くときは、両手で、付かないときには片手で歌うなど、区別をはっきりと付けて歌うとよい。
  • T1が絵カードの表現を間違えてしまった時に、”I’m sorry.” とジェスチャーを付けて言い、子どもたちの反応を期待したが、残念ながら反応はなかった。そんな時には、T2 の先生が ”That’ s okay.” と答えてあげると、児童はそれを聞いて、英会話たいそうの表現は実際的な言葉として使えるのだとわかっていく。次第に子どもたちも自然と真似して言えるようになっていく。先生同士でたくさん見本を見せてあげると良い。
  • 英会話たいそうのPractice Time の言い方はどんな時にも使える表現なので、ゲームをする前などにもこの表現を使うと良い。It’s Practice Time. または、Let’s practice.
  • 初めてのスキット活動はとても上手にできていた(Big voice、Big gesture、Eye-contact)が、初めてで緊張のためかSmileが残念ながら見られなかった。繰り返し人前で発表することを訓練していくと、だんだんと度胸が付いてくるはずなので、今後も是非発表活動は続けるとよい。
  • 手を挙げる時に、Let me try! の声が聞けなかったので、習った表現が実際の場面で使えるように機会あるごとに指導者が児童を促す、見本を示す。
  • チャンツを皆で言う時には Let’s sing ではなく→ Let’s say the chant.
  • 最後の絵本読みで児童たちを前に招いて座らせる時に、日本式に手の指先を下にした動作をしていたが、英語圏では手の向きが逆となる。指先を上にして手招きする、と言う文化の違いなどもこのような機会に見せてあげる。

■今後のよりよい授業に向けての提案
  • Hello song, Good-bye songは1回目は全員で前を向いて、2回目は隣同士ペアになり、二人で向き合って歌う、また教室の後ろに参観者がいる時などには、2回目は後ろを向いて歌うなど、機械的に歌うのではなく、あいさつ代わりのうたとして、ちょっとした工夫を入れると楽しい。
  • あいさつのリーダー以外にも、Dansinglish Leader, Song Leader, Book Leader など それぞれの児童の得意分野で活躍させてあげる場面をこれからどんどん作ってあげるとよい。児童同士が互いに向かい合って活動することで、一体感が生まれ、より良い雰囲気を作り出すことができる。
  • 英会話たいそうは2年目も引き続きインプットをしてたくさん聞かせる。1年目に覚えたユニットについては、HI!で始めて、次に2往復くらいの会話を入れ、最後にByeと言う簡単スキットを練習し、前に出て発表する形をとっていく。
  • 絵本は毎回1回目は静かにCDを聞き、2回目にCDを聞きながら、言えるところから声に出して言う。
    CD#1のゆっくり読みで練習をし、慣れてきたら、#3などのリズム読みに合わせてスピードを上げて言えるようにしていく。
  • 低学年は来年度も今年度の3冊の絵本を繰り返し使用することでよい。
  • 高学年には1冊だけ新しい絵本を入れてはどうか。 In a People House, The Very Hungry Caterpillar, The Eye Book など。
  • Brown Bear等の1年目の絵本は2年目以降は高学年児童が低学年児童に読み聞かせをしてあげるとよい。
    又、フォニックスを学んだ高学年には、耳で聞いて覚えた絵本を、今度は文字を見て指差し読みを体験させるなど、同じ絵本でも繰り返し再利用、再活用できる。
  • Wow! Game の生き残りゲーム:
    円陣になり、順に一人ずつ1から10まで数えていく。10と言った人の両となりの二人がWow! と言って座る。最後まで座らずに残った人がチャンピオン。



各教室を廻って、子どもたちにお別れのあいさつをし、11:10頃に学校を出て、利島ヘリポートへ。
4年生児童の手作りによる椿の種とビーズの可愛いブレスレットをおみやげにもらい、感激。
予定通り利島12:05 発のヘリコプターで10分間のフライトで大島空港へ。
大島で搭乗手続後に、お土産もの屋さんをウロウロしていたら、前回買わなかった「牛乳煎餅」が目に付いたので、一箱購入。13:05発の全日空で羽田空港へ向かう。

9月にも増して、子どもたちが一段と英語の授業に慣れてきて、自信に満ちた笑顔で英語の歌を歌い、楽しそうに英会話たいそうを踊っている姿を拝見できました。
また、先生方が日々の学校業務に追われる中、熱心に英語活動に取り組んでいらっしゃる姿を拝見し、頭が下がる思いでした。3学期には1年のまとめとして、パフォーマンス発表会も予定されている、と聞いています。
MPIから出している指導書を参考に既に来年度の年間計画も着々と立てられています。
20年度からは低学年(2、3年生)と高学年(4,5,6年生)に分けての授業を予定されていて、どのような時間割りを立てるかなど、これから決定していくようです。
来年度用高学年教材として、みんなでフォニックス、フォニックスポスター、絵カードなども購入済。
Hi-Byeの8巻ビデオも購入。このビデオをDVDと併用しながら視聴することで、子どもたちが英会話たいそうを身近な会話としてとらえ、また自分の言葉として使えるようになっていってくれる事と思います。

先生方は基本活動の重要性、繰り返し聞くことの大切さなどをよく理解してくださっています。
確実にインプットの成果も出てきています。子どもたちの発音もよく、授業に積極的に参加し、全学年の児童がお互いに助け合いながら楽しんでいるのがこの小学校の大きな特色だと思います。
初期の英語活動のステップからは一歩前進し、英語がなかなか出てこない、高学年指導はどうしたらよいかなどと、先生方からは次なるステップの相談ごとが出てきています。
購入された音声教材を十分に活用してください、中学校の先生のお力を借りてください、とお願いしました。
来年度も引き続き、研修依頼を予定されている、と聞きました。
子どもたちの更なる成長、今後の活躍がますます楽しみとなりました。

以上